おしらせ

小麦の館のパン

製菓・製パン業務を終了いたします


すでに、いくつかのお得意様方にはお伝えしてありますが、きたる6月20日をもちまして、製菓・製パンの業務を全て終了いたします。


1990年の創業以来、長らくのご愛顧、ありがとうございます。


   *


このところの不況の煽りを受けて深刻な赤字が続いていることが主たる理由なのですが、それ以前に、そもそも生産者たる私個人の内面には、長年の矛盾がありました。



創業当初は、本当にパンが好きで、街で目についたパン屋さんには必ず立ち寄ってみたりしたものです。とはいえ、学生時代後半からずっと菜食でしたから、東京に住み始めた当初から乳製品などの動物性原料を使っていないものを探していました。しかし、菜食者に優しいパンとなると、当時は「ルヴァン」「木のひげ」「ノヴァ」……など、限られていて、これらの生産者とて、別に「菜食」を眼目としてパンを焼いておられたわけではなかったですから、買う場合は、いちいち原材料をチェックして選ばなくてはいけなかったですね。ですから、菜食者が安心して品目を選べるようなパン屋があったらいいなとずっと思っていたわけです。



しかし、当然といえば当然だったのですが、パン屋の仕事が稼働してまもなく体で分かったのです――もう、パンはたくさん――。



産地から届いた小麦の粒を、石臼の製粉機で粉にしていく、その作業中に漂ってくる全粒粉特有の甘い香り、あるいは、自分で元から起こして培養した酵母で生地が生き物のように性情を変えていくのを観察するのは嫌いではないのですよ。でも食べるとなると、パンよりご飯やそばのほうがいい――そういう身体に変わってしまうのにそれほど時間はかかりませんでした。




だいたい、菜食とパンとは、相性があまり良くありません。長く完全菜食——つまり卵や乳製品も食卓に乗せない生活——を続けてみれば分かることです。



逆に言うと、世間でパンブームが続いているのは、それだけ日本人が肉や乳製品を多く摂るようになったからだと言えます。きのこブームも多分同様でしょうね。日本人として、残念ながらこれは健全なことではないと思いますが。



いつかこの仕事をやめることになると思い続け、それでも20年以上にわたって続けてきてしまったのは、これは、私の弱さゆえであり、欺瞞と言われたとしても返す言葉はありません。



20年前と違って、最近はマクロビオティストでも安心して選べるパンを焼く生産者が増えてきましたね。だんだん「小麦の館」の役割もなくなってきているなと、配達で小売店を回りながら感じておりました。



たまたまというべきでしょうか、今年の二月あたりから、パン生地の状態が急変し、期待したパンが焼けなくなってしまったのです。最初、原因が分からず、酵母が老化したからだと勘違いして、大切な酵母Ⅲを廃棄してしまったことも理由です。実は仕込みに使う水の水質が変わってしまったようなのです。これはもう潮時だと観念しました。



不誠実な気持ちでパンを焼き続けるより、本当にパンが好きで、これを仕事にしたいと思っている人たちに、その機会やマーケットを譲ったほうがいいに決まっています。



ものを作って売る人たちにこそ、お金を動かす資格がある…という意味のことを、以前「opinion1」でも書きましたが、今後の私は、これとはまったく違う生活をしていくことになりそうです。



が、このウェブページはこれからも続けますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。



尚、近日中にURLを引っ越すことになります。追ってお知らせいたします。



2012年5月16日

カビの問題につきまして


お客様から、「全粒ケーキ」に白いカビが見つかり、賞味期限が短いのではとご指摘を受けました。


全粒ケーキに関しましては、オリーブオイルの成分と水分が混濁を作り、少し時間が経つと、白くカビのようなものができたように見えることがあります。もしかしたら、お客様は、それをごらんになったのではと推測しておりますが、何ぶん、発信元のわからない留守番電話だったものですから、詳しい事情を確かめることができません。


できれば、双方向通信的にコミュニケーションができていれば、とちょっと残念だったものですから、このページにてお知らせ致しました。

2011年7月30日

夏休みの日程


下記の期間、配達・発送のお休みをいただく予定です。


2011年8月17日(水曜日) ~ 8月21日(日曜日)


8月23日(火曜日)から通常通りに配達・発送を再開いたします。

2011年7月30日

臨時休業をいただいております


いつも連絡が後手に回ってすみません。事務作業に時間をいただきたく、5月22日(土曜日)と24日(火曜日)の配達・発送をお休みいただいております。小売店様、お得意様方には大変ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願い致します。

2011年5月21日

荻窪のグルッペさんが移転!


今年の都内の自然食業界の大トピックになりそうです。なんとグルッペ荻窪店さんが引っ越します。



新店舗の引越し先は、

杉並区荻窪5−21−10 (←クリックで地図)

で、今の場所からそれほど遠くはありません。



長年のファンにとって、今のお店がなくなるとは、あまりにも勿体無いことなので、すこしばかり写真を撮りました。



元々は別々の建物だったものを、つなげて拡張してきた歴史があるため、独特の外観です。


社長自ら、手直しに手直しを重ねてきた内装は、ほとんど木材なので、買い物をしながらも、さり気なく心を和ませてくれます。
陳列棚の上を倉庫にしてしまう、大胆な発想。

線路側の三角の敷地を持つ建物も冷蔵食品のコーナーとして有効活用しています。









二階のレストランへ上がる雰囲気のある階段。










ゆったりと居心地の良いレストランとも、もうすぐお別れです。ありがとう。

2011年1月26日

 

年末年始の日程


お知らせが遅くなってしまい、申し訳ありません。下記の期間、配達・発送のお休みをいただきます。


2010年12月29日(水曜日) ~ 2011年1月7日(金曜日)


新年1月9日(日曜日)が初荷になります。いつもながら、お休みが長めですが、残務整理の関係上、お許しいただきたく存じます。

2010年12月30日

GAIAお茶の水店にカフェが誕生しています


お茶の水のGAIAさんでは、先月(11月)からお店の改装工事が行われて、一部の売り場が移動し、本屋さんだった3階がカフェに生まれ変わっています。










本屋さんは、2階へ移動し、窓側は従来通り休憩スペースになっています。








階段のコンクリートには、木材が敷き詰められ、暖かい感じになりました。





小麦の館のパンをお取り扱いいただいている小売店様では、他に、長本兄弟商会さんの二階(バルタザール)、グルッペ荻窪店さんの二階、根津の谷さん、いわき市の善林庵さんが、レストランを併設されています。


2010年12月3日

 

バーコード表示


20年前の創業当初は、まさかこんな事にまで気を回す必要があるとは思いも寄らなかった。あの頃はのどかだった……。バーコード表示。製造業の方、小売業の方々は何かとこれに振り回されていませんか。




最初にバーコード表示の話が飛び込んできたのは、確かあのレジスターを扱っておられる「テラオカ」の営業マンが工房にやって来た時だったと記憶している。かれこれ10年も前の話だ。

 その時は、コンピューターを改造して作ったような大きなラベル発券機を事務室に置いて、感熱紙ラベルにバーコード印字を始めた。機械のリース料だけで、一ヶ月3万円以上するぜいたくな買い物だった。今まで使っていた楕円形の黄色いラベルに、バーコードを印字するスペースがなかったので、営業の方が、新しいラベルをデザインしてくれたりもした。


しかし、このリース料を何とかしたいと思い、3〜4年前ぐらいに他の方法を探し始めた。


そして見つけたのが、ローラン株式会社が扱っている、エクセルシートにバーコード・フォントを貼り付けるソフト。これを使えば、Macとプリンター、それに専用のラベル用紙だけで事足りる。ソフトの価格は2万円ちょっとだった。これのおかげで、随分と経費が節減できた。


ところが……。


コンピューターというのは、常に新たな地平を求めてバージョンアップしていく生き物だ。一方のバーコード表示ソフトは、製作者の話では全然売れていないらしく、今後バージョンアップしないと来た! いずれは使えなくなる運命。


そして、その時がそろそろやって来たらしく、最近、Macの画面上のバーコード表示がおかしくなってきていた。


何とかならないものか……。ローランさんが言うには、「ファイルメーカー用のバーコードソフトなら、大勢の方がお使いですよ」とのこと。しかし、今から新たにファイルメーカーの勉強をしていたら、間に合わないかもしれない。


いっそ、腕力でエクセルシートに直接バーコードを表示できないだろうか? よし、やってみよう。


本日、それが完成しました。上の画像がそれです。これがあれば表計算ソフト・エクセルだけでバーコードが印刷できます。9桁のJANメーカコードと各商品の3桁の固有番号、それに必要な枚数を入力するだけで、印刷できます!


必要な方、連絡いただければ、このファイルをお分けします。ただ、PCやOSなどの環境によって、レイアウトが変形すると思いますので、ご相談にも出来るだけ応じます。





2010年10月30日

 

パンの塩分量を減らしてあります


すでにお気付きの方もおいでかと思いますが、今年に入ってから、パンの塩分量を減らしています。ウィンザーブレッド / モーニングブレッド / グッドモーニング で、当初の0.93%から現在は0.5%と、半分近く減らしています。

 「塩」とどのように付き合ったら良いのかについて、以前からいろいろと考えてきましたが、その詳細につきましては、「opinion1」のページで折を見てお話する予定です。ご意見、お待ちしております。

2010年9月25日

ファクシミリ送受信の不具合を解決しました


一部の小売店様からのファクシミリで通信エラーが頻発し、今まで大変ご迷惑をおかけしておりました。

 このたび、モデム(コンピューターと電話回線をつなぐアダプター)を交換し、かなり改善されたようです。

 常時、コンピューターによるペーパーレスな通信環境でファクシミリをスタンバイしておりますので、お気軽にご利用ください。ファクシミリ番号は変わらず、

      03-3928-9880

です。

2010年9月4日

夏休みの日程


下記の期間、配達・発送のお休みをいただく予定です。


2010年8月17日(火曜日) ~ 8月22日(日曜日)


8月24日(火曜日)から通常通りに配達・発送を再開いたします。

2010年7月14日











月刊『マクロビオティック』(日本CI協会発行)にかかわる5人のアーティストの合同展覧会が開かれています。5人とは、大羽りゑ、加藤正子、中村吉則、平井哲蔵、室井さと子(以上敬称略)の諸氏です。終了しました!


マクロ・ビオ・アート5人展

日時 2010年6月16日(水曜日)〜 6月21日(月曜日)12:00〜19:00(最終日17:00まで)

場所 ギャラリーころころ

   〒162-0056 東京都新宿区若松町35-15

   電話/ファクシミリ 03-6457-3611


初日、なごやかなパーティが開かれました(→その時の写真です。自由にダウンロードできます

2010年6月16日

5月19日———20年前の本日、練馬の法務局に有限会社設立の書類を提出し、「小麦の館」が誕生いたしました。以来、応援してくださる方々に恵まれ、今に至るまで続けることができています。そして、お取り扱い店様等におかれましても、弊社創業当時から変わらずお元気でご活躍の方々が大勢いらっしゃいます。特に記念のイベントも何も行いませんが、ここに感謝の気持ちをお伝えいたします。ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。

2010年5月19日

有限会社小麦の館

〒177-0051 東京都練馬区関町北3-50-4

電話 03-3928-9870 / ファクシミリ 03-3928-9880

ブログ「opinion1」について


Apple社のウェブサービス「MobileMe」が2012年6月で終了するにあたり、サイトURLを移動いたしました。


http://komuginoyakata.com/ 今表示中のページです


ただし、「opinion1」は表示が不安定かもしれません。

 しばらく様子を見たいと思いますが、もしかしたら、今後、ブログだけ別のサイトに引っ越すかもしれません。

 そういった情報は、準備ができ次第お知らせいたしますので、今後ともよろしくお願い致します。

農夫のパン(Whole)の継続につきまして  NEW


小麦の館の製パン業務は、基本的に終了いたしましたが、「農夫のパン」のノーカットサイズのみ、現在も継続しております。


直接のきっかけは、ご近所にお住まいで、長らくドイツで生活されていた方からの強いご要望があったからですが、私としましても、「手を使ってものを作る」という感覚を忘れないために、「農夫のパン」のノーカットサイズだけ、これからも作り続けようと心に決めた次第です。


ただし、ご購入の窓口は、同じ練馬・関町の自然村さんだけとさせていただきます。厳選された良質の食品を取り揃えた、とても魅力的なお店です。


農夫のパンをお求めの方は、自然村さんへ、お問い合わせいただきますようお願い致します。

2012年11月18日

 
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